現地採用とは?
現地採用とは、現地法人や現地拠点で直接雇用される働き方のことです。日本本社から派遣されるのではなく、現地の給与体系・勤務環境に沿って働きます。
- 勤務時間や休暇は現地の規則に準拠
- 日本語だけでなく現地語も活用
- 日々の業務は現地社員と同じチームで担当
現地採用者のある日のスケジュール
- 06:20 起床
- 06:55 アパートを出発
- 07:15 出社
- 07:20 掃除、ラジオ体操、朝礼
- 07:50 仕事開始(訪問予定の顧客の資料などの準備)
- 09:00 部下とMeeting(New Projectの進め方のすり合わせ)
- 09:30 外回りへ
- 11:00 顧客とMeeting
- 12:00 昼食
- 13:30 顧客とMeeting
- 15:30 帰社(日報、見積り、売上データなどの資料作成)
- 18:00 退勤(就業時刻は17:00だが帰りにくい…)
- 18:30 交流会(日本人と名刺交換できるチャンス)
- 21:00 帰宅(シャワー直行)
- 21:30 自由時間
- 23:30 就寝
- 05:40 起床(寝坊)
- 05:50 アパートを出発
- 06:00 車飛ばして全力出社、本社のWEB会議に参加
- 08:00 会議終了、とりあえず10分休憩
- 08:30 上司に呼び出される(仕事の進め方で注意される)
- 09:30 上司からの解放、仕事開始(部下の見積りCEKや書類作成)
- 09:45 問題が発生して対応に追われる
- 11:00 上司と外回りへ…
- 12:00 上司と昼食(いつも支払いありがとうございます)
- 13:00 顧客とMeeting
- 15:00 顧客とMeeting
- 16:00 帰社(やっと自分の仕事ができる)
- 16:30 問題が発生して対応に追われる(本日2度目)
- 17:15 上司に呼び出される(本日2度目)
- 17:50 上司からの解放、退社
- 18:30 会食(ただただ気を遣う無料飯)
- 22:30 帰宅(何一つ仕事が進んでいないことに絶望)
- 23:30 全てを諦めて就寝
現地採用と駐在員の比較
| 項目 | 現地採用 | 駐在員 |
|---|---|---|
| 給与水準 | 〇 | ◎ |
| 住居・車 | △ | ◎ |
| 医療・保険 | 〇 | ◎ |
| 生活スタイル | 〇 | ◎ |
| 昇進・キャリア | 〇 | ◎ |
※駐在員:約5000人 / 現地採用:約15000人
駐在員と現地採用の簡単比較!
本社ベース+赴任手当。本社ベースの2倍が目安
平均20~30万ほどのイメージ
年俸制。12ヶ月で割って月毎に支給
本社基準に準ずる
ほとんどの企業で給与1か月分の宗教ボーナスTHRが貰える
年俸に含むため賞与なし
住宅・教育・渡航手当など多数
契約条件次第だが住宅手当や一時帰国手当などがある場合もある
手当なし
本社との雇用契約
現地法人との雇用契約で1年毎に更新がある。成績次第では更新されない場合も
同上
100%会社負担。高級アパートメントに住めることも珍しくないが、企業次第
自己負担になる場合も多いが、自由に住居を選べる
5万円/月々のアパートメント暮らし。特に不満は無し
会社契約の保険あり
法定保険は強制加入。あとは自費で保険に入る場合が多い
法定保険+自費で海外旅行保険加入
基本的にドライバーが送迎
ドライバーがいる場合も多いが自走やGojekになることもある
通勤時は自走、就業時間中はドライバーあり
本社帰任時に昇進チャンスあり
現地法人内での昇進中心
勤務内容は本社指示が中心
現地の上司の指示に従う
土日祝、GWや年末年始休暇がある場合も
土日祝、現地法人のカレンダーに従事。日本の休みは基本的に一切関係なし
同上
ゴルフ→飲み会のイメージ
比較的自由なイメージ。駐在員に比べるとゴルフのイメージは少ない
色んな所に出かけたり、接待ゴルフに参加したり
生活面
生活水準・住環境の違い
駐在員
家賃は会社負担。高級コンドミニアムやサービスアパートメントに住める場合もある。専属ドライバー付きの生活も珍しくない。
現地採用
自腹で住居を探すことも多く、ややローカル寄りな生活環境になる。通勤や生活の足はバイクやGrabなどを利用するケースもある。
👉 詳しくは インドネシアの生活 へ
キャリア面
キャリアの築き方・将来の展望
駐在員
任期終了後に本社へ帰任するケースが多く、昇進・本社でのキャリアアップにつながりやすい。※スライドで他国へ異動するケースもある
現地採用
現地でキャリアを築く・他国へ転職・独立など、選択肢は幅広いが、明確なキャリアパスがないケースも多い。
帰国後のキャリアへの影響
駐在経験
本社の評価対象になることが多く、日本でも管理職や重要ポジションに就く道がある。
現地採用経験
評価されるケースもあるが、企業によっては「本社ルートではない」として不明瞭な扱いになることも。
まとめ
現地採用と駐在員では待遇やキャリアパスが大きく異なりますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。 自分のライフスタイルや価値観に合わせて、どちらが合うかを見極めることが大切です。
駐在員として赴任した方の中には、現地の方と結婚を機に会社を辞め、現地採用として新たなキャリアを歩む方も多いです。