はじめに
インドネシアで生活していると、最初に戸惑う文化のひとつが「左手は使わない」というマナーです。
食事や物の受け渡しの場面で、なぜかみんな右手しか使わない。
最初はそこまで気にしていなかったものの、生活していくうちに違和感を覚えるようになりました。
この記事では、なぜインドネシアで左手がNGとされるのか、その理由をわかりやすく解説しつつ、実際に生活して感じたリアルな体験や対処法までまとめていきます。
なぜ左手を使ってはいけないのか
結論から言うと、理由はシンプルで
宗教的な価値観と衛生的な習慣です。
宗教的な背景(イスラム教)

インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を持つ国であり、イスラム文化では、
右手は清浄なもの、左手は不浄なもの
を扱う手とされています。
そのため、
- 食事は右手
- 挨拶や握手も右手
- 物の受け渡しも右手
という考え方が自然と根付いています。
これは法律ではなく習慣ですが、日常生活の中で当たり前のように守られています。
衛生的な理由
もうひとつの理由が、生活習慣にあります。
インドネシアではトイレの後に水で洗う文化があり、その際に使うのが左手です。
そのため左手は「汚れを扱う手」という認識があり、食べ物や人に関わる場面では避けるべきとされています。
宗教と生活習慣、この2つが組み合わさって
「左手は使わない」という文化ができています。
実際の生活でどう見られているのか
ここが意外と大事なポイントです。
結論としては、
絶対NGではないけど、避けた方がいい
という温度感です。
実際の印象の違い
| 状況 | 印象 |
|---|---|
| 左手で渡す(無言) | やや失礼に見られることがある |
| 左手+一言添える | 問題ないことが多い |
| 右手で渡す | 最も自然で安心 |
都市部や若い人ほど寛容ですが、年配の方やフォーマルな場面では意識しておいた方が無難です。
最初は左手で物を渡したり受け取ったりすることが多く、特に意識していませんでした。
上司からも「日本人だから気にしなくて大丈夫」と言われていました。
しかし、日々の生活の中で周囲の人がほとんど右手でやり取りしていることに気づき、次第に意識するようになりました。
それ以降、左手で渡してしまった際には
「ごめん左手で」と一言添えるようになりました。
相手からは「大丈夫だよ!!」と言われますが、気になる気持ちは残ります。
その結果、自然と右手を使うようになり、習慣の影響の大きさを実感しました。
よくある場面と注意ポイント
日常生活の中で、特に気をつけた方がいい場面はいくつかあります。
食事の場面
ローカルの食堂では手で食べることもあり、その場合は基本的に右手のみを使います。
スプーンを使う場合でも、食べ物に触れるのは右手が無難です。
物の受け渡し
お金、スマホ、書類など
ちょっとしたやり取りでも右手が基本です。
迷ったら右手、これでOKです。
握手や挨拶
握手も右手で行うのが一般的です。
左手を出すと違和感を持たれます。
どうしても左手を使う場合の対処法
とはいえ、現実問題として
- 荷物を持っている
- 片手がふさがっている
こういう場面は普通にあります。
そんなときはシンプルに
☝️ 軽く一言添える
☝️ できれば両手を使う
これだけで印象はかなり変わります。
インドネシアの人は基本的に寛容なので、気遣いが伝われば問題になることはほとんどありません。
ちょっとした余談ですが、カップルで手をつないでいると、どちらかは必ず左手になります。
それでも特に問題になることはなく、普通に見かける光景です。
こういうのを見ると「絶対NG」という事でもではないんだなと感じます。
まとめ
インドネシアで左手がNGとされる理由は、宗教と生活習慣に基づいた文化です。
厳格なルールというよりは、日常に根付いたマナーに近いものですが、知っているかどうかで印象は大きく変わります。
最初は気にしなくても問題ありませんが、生活していくうちに自然と意識するようになります。
それくらい、この文化は現地にしっかり根付いています。
無理に完璧を目指す必要はありませんが、
「右手を使う」という意識を少し持つだけで、ぐっと馴染みやすくなるはずです。
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