はじめに
インドネシアへ旅行したり、現地で生活したりすると、多くの女性がヒジャブを着けていることに気付くと思います。
「なぜヒジャブを着けるの?」
「全員が着けなければいけないの?」
「暑くないの?」
私もインドネシアで生活を始めた頃は、同じような疑問を持っていました。
現地で暮らす中で、友人や同僚からヒジャブについて話を聞く機会が何度もあり、「宗教の教え」だけではなく、文化や家庭環境、本人の考え方も大きく関係していることを知りました。
この記事では、ヒジャブの基本的な意味から、実際に現地で見聞きしたエピソードまで、できるだけわかりやすく紹介します。
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ヒジャブとは?

ヒジャブとは、イスラム教徒(ムスリム)の女性が髪や首を覆うために身に着ける布のことです。
宗教的には、慎みや信仰を表す意味があるとされ、多くのムスリム女性が日常生活で着用しています。
ただし、ヒジャブに対する考え方は国や地域、家庭、そして本人によって異なり、「ムスリムだから全員が必ず着けている」というわけではありません。
インドネシア人だからではなく
イスラム教徒だから

「インドネシア女性はみんなヒジャブを着ける」と思われがちですが、実際にはそうではありません。
ヒジャブを着けるのは、インドネシア人だからではなく、イスラム教徒(ムスリム)だからです。
インドネシアは世界で最もムスリム人口が多い国として知られており、国民の多くがイスラム教を信仰しています。
そのため、街中ではヒジャブを着けた女性を多く見かけますが、これはインドネシア特有の文化というより、イスラム教の信仰に基づくものです。
一方で、インドネシアにはキリスト教徒やヒンドゥー教徒、仏教徒なども暮らしており、ムスリムではない女性は基本的にヒジャブを着けません。
なぜヒジャブをかぶるの?

ヒジャブを着ける理由は一つではありません。
神様の教えを大切にしている
イスラム教では、慎み深く生きることが大切だと考えられています。
ヒジャブは、その教えを実践する方法の一つとして着用されます。
謙虚さや慎みを表すため
ヒジャブには、自分の美しさを必要以上に見せないという考え方もあります。
服装を通して慎み深さを表現する意味があり、異性から不要な視線を集めにくくするという考え方もあるようです。
ただし、「ヒジャブを着ければ犯罪や被害を防げる」という意味ではなく、あくまで信仰や価値観に基づく服装の一つです。
ムスリム女性=ヒジャブとなっている
幼い頃から女性はヒジャブを着けることが当たり前になっている、というパターンも非常に多いです。
ポイント
ヒジャブを着ける理由は人によって異なります。
信仰を大切にして自ら着用する人もいれば、家族や地域の文化、学校や職場の環境などが影響している人もいます。
インドネシアでは、おしゃれなデザインのヒジャブを楽しむ女性も多く、日常のファッションの一部として定着している一面もあります。
実際に現地で聞いたヒジャブ事情
ここからは、管理人が実際にインドネシアで生活する中で、友人や同僚から聞いた話を紹介します。
もちろん、考え方には個人差があるため、すべてのムスリム女性に当てはまるわけではありません。
あくまで「現地で実際に聞いた話」として読んでいただければと思います。
彼氏や夫の考え方で変わることもある

「普段はヒジャブを着けてないけど、結婚したらどうするの?」

「もし夫が『着けなくてもいいよ』って言うなら着けないかも。でもイスラム教の男性は、妻にはヒジャブを着けてほしいと思っている人が多いと思うよ!!」
少し驚いたのですが、友人のムスリム女性はこのように話していました。
もちろんこれは一人の意見であり、家庭や地域、本人の信仰によって考え方は異なります。
普段は着けなくても、お祈りのときは着ける人もいる

「普段はヒジャブを着用していないけど、お祈りの時はどうしてるの?」

「お祈りの時はちゃんと着けるよ。普段は毎日お祈りしてないけど、ラマダン中はちゃんとお祈りしているよ」
同じ女性から聞いた話ですが、普段はヒジャブを着けなくても、お祈りの際には着用するそうです。
信仰との向き合い方も、人によってさまざまだと感じました。
職場では着けるけれど、仕事が終わると外す人もいる

「会社のムスリム女性はみんなヒジャブを着けているね」

「仕事が終わったら、帰る際には外す人もいるよ。」
管理人が勤めているインドネシアの会社には40〜50人ほどの女性社員がいます。
ムスリムの女性は全員ヒジャブを着けていますが、退勤後はすぐ外す人もいると聞きました。
理由を聞くと、「職場ではみんな着けているから」という雰囲気もあるようです。
宗教だけでなく、職場や地域の文化、人間関係なども影響しているのかもしれません。
全身黒い服で顔まで覆っている女性もいる


「目元以外を全てヒジャブで覆っている人もムスリム?」

「インドネシアでは少ないけど、彼女たちもムスリムよ」
「家族や本人の信仰心の強さによるよ」
インドネシアでは、たまに全身黒い服に黒いヒジャブを着け、顔の一部まで覆っている女性を見かけます。
インドネシアでは一般的なヒジャブ姿より少数派の印象ですが、より敬虔な信仰を実践している方々です。
インドネシア人女性は全員ヒジャブをかぶる?

答えは NO です。
インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を持つ国ですが、すべての女性がヒジャブを着けているわけではありません。
- バリ島はヒンドゥー教徒が多いため、ヒジャブ姿はあまり見かけません。
- キリスト教徒や仏教徒など、イスラム教以外の宗教を信仰している人もいます。
- ジャカルタなど都市部では、ヒジャブを着けていないムスリム女性は珍しくありません。
いつからヒジャブをかぶり始める?

ヒジャブを着け始める年齢に決まりはありません。
子どもの頃から家族の教えで身に着ける女性もいれば、学校へ通うようになってから着け始める人、信仰と向き合う中で自ら着用するようになる人もいます。
インドネシアでは、家庭や地域によって考え方が異なるため、「何歳から着けなければならない」という明確なルールはないようです。
日本人が気を付けたいこと
ヒジャブは宗教や信仰に関わるものです。
インドネシアで生活したり旅行したりする際は、次のような点に配慮すると安心です。
- 「外してみて」とかお願いしない
- 勝手にヒジャブを触らない
- 「暑くない?」と何度も聞かない
- 宗教について冗談半分で話さない
少しの配慮が、お互いに気持ちよくコミュニケーションを取ることにつながります。
よくある質問

家の中でもヒジャブをかぶるの?
家族だけで過ごすときは外している人が多い印象ですが、男性の来客がいる場合などは着けることがあります。
部下のムスリム女性の家に同僚のインドネシア人達と行ったことがあるのですが、その子はヒジャブを被ってない状態で出迎えてくれました。
仕事中はヒジャブを着用していても家では着用しないパターンの子で少し驚いた思い出があります。
寝るときもかぶるの?
基本的には外して寝る人がほとんどです。
プールではどうするの?
通常の水着ではなく、肌を覆うムスリム向けの水着(ブルキニ)を着用する人もいます。
髪は切るの?
もちろん髪を切ることはできます。美容院へ行く人も多くいます。
まとめ
ヒジャブは単なる「頭に巻く布」ではなく、宗教・文化・価値観が深く関わるものです。
一方で、実際にインドネシアで生活してみると、その考え方は人それぞれであることもよくわかります。
毎日着ける人、お祈りの時だけ着ける人、職場だけ着ける人、ファッションとして楽しむ人など、本当にさまざまです。
だからこそ、「ムスリムだから全員同じ」と考えるのではなく、一人ひとりの考え方を尊重することが大切なのだと私は感じています。



